服の皺(シワ)ってどうすれば描けるの?今すぐ出来る描き方・コツを解説【イラスト、立ち絵etc】

兎々梨(ととなし)
イラストレーター
絵描き。週5労働の傍らイラスト制作を行なっています。
神絵師・プロイラストレーターを目指す!というよりは趣味の延長でゆるっとやっているので、ブログ内容もそんな感じです。イラスト依頼を始めてみたい人や、お絵描きを趣味にしてみたい人に向けた記事を書きます。
お絵描きのお供におすすめな美味しいものや、日用品もたまに紹介します。

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※ご依頼について:作業可能な日が週1~2日のみのため、イラスト1点につき1.5〜2ヶ月後の納期となります。

こんにちは。
LUSHのバスボムに恋している兎々梨です。

保湿力半端ない上に、玄関に置けばなんちゃって芳香剤にもなるので、たまのご褒美に買いたくなる商品です。
※浴槽の種類によっては使えなかったりするので、事前に調べて買うことをお勧めします!

さて、今回は絵描きにあるあるなお悩み。

服のシワってどう描くん???」についてです。

服を描く時、本当に悩ましい「シワ」。
いざペンを取って描いてみても何がどうなっているのか、つまずくこと多々。

絵が描ける人って、なんであんな自由自在にシワを操れるんでしょうかね。

実に不思議です。
もはや魔法の類にすら思えます。

でも実は、方法さえ分かれば誰でもそれっぽいものは描けるんです。

兎々梨

実際にそれっぽく描いてる人間がここにいます

シワの描き方については既に沢山の人達が神解説をしてくださっているので、私は敢えて体当たり自己流戦法の1つを紹介しようと思います。

よかったらご覧くださいませ。

目次

結論:実物を真似すべし

絵が描ける人は、なぜ服のシワをも描けてしまうのか?

理由は至ってシンプル。

実物を真似してるからです。

そう、100%の観察眼と人力です。

残念ながら、こういった能力については魔法もショートカットもありません。

無いんですよ……とにかくやるしかなくって…………。

慣れてくれば、想像で描けるような超人もいるかもしれません。

しかしその域に到達していなければ、描けないのは至極当然のことです

ちなみに、私も実物を見ないとなかなか納得のいくシワが描けません。
いつか超人の域に到達したいものです。

「シワが描けない…影も分からない…」と頭を抱えている人は、とにかく本物を見て描いてみてください。

そこにしか答えはないからです。

逆を言えば、そこになら答えがあります。
存分に資料を活用して、観察眼を養っていきましょう。

シワを描くために必要なこと

リサーチ(資料集め)

まずは、描きたい服やポーズと似た資料を探します。

ネットで画像検索したり、似た服を持っている場合は自分で着て写真を撮ってみたり。

完璧に同じである必要はないので(というか不可能)、可能な範囲で、描きたいものに近い状況のシワを見つけましょう。

参考にする画像は、なるべくイラストではなく写真がおすすめです。
イラストを参考にすると、無意識にその人の絵柄に引っ張られてしまいやすい為です。

とにかく観察する

資料を手元に用意できたら、次は観察です。

例としてジーンズの裾を見てみましょう。

※フリー画像です

裾に余裕がある場合は、このように足首辺りでたゆみます。

膝や肘など、曲がり角がある場所でもシワは発生しやすいです。
折り曲げたストローを思い浮かべてもらえるとわかりやすいでしょうか。

見ただけではいまいち上手く真似できない場合は、一度上からなぞってみるのがおすすめです。

ここで何となく「どこにどんなシワができるのか?」を、目と腕(手応え)の両方で確認します。

このシワをそのままイラストの参考にするのもアリです。
でもこれは本当にリアル”そのまま”なので、もう少しアニメ寄りにしたい場合は情報を省いてあげるとスッキリします。

リアルに忠実ではありませんが、演出としてのフィクションは全然アリだと思います。

魅せ方ってやつですね。

偉そうなことを言ってますが私もまだ修行の身です(小心者)。

持久力

そもそもとして、この作業はシンプルに面倒臭いです。
本当に面倒です。
立ち絵を描こうと思ったら、全身の各パーツごとに下調べをすることになりますから。

イラストを描きあげるには、相当な根気が必要です。

私も昔は完成させられない絵もあったし、資料集め自体が面倒でなんとなくで描いてました。

でもインプットが無いと当然、上達には限界があります。
次第に自分の絵に満足できなくなってきました。

そこから資料を参考にするようになり、最終的には「最初から資料を参考にした方が早いな???」と感じるように。

実際、一から自分の想像で描くよりも、実物を参考にした方が作業時間が少なかったりします。
自分の想像頼りだと延々と悩めちゃうので……

最初のうちはなかなか思い通りに真似できないかもしれませんが、やっていくうちに目と腕が覚えてきます。

一度に全てを調べず、”なんとなく”が混じっていてもOKです。
自分のペースで、ちょっとずつ慣らしてみてください。

その他のポイント

マジの完璧に描かなくてもOK

そんなこと言ったって、描きたいものにドンピシャなシワなんて見つけようがないじゃん!!!
と、疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

その通り!
見つかりません!!!

写真を模写して描くことが前提でない限り、完璧な正解って見つけようがないんですよね…。

なので、先ほども触れた通り完璧に同じである必要はありません。
分からない部分は、どうやっても理屈と想像で補うことになります。

ちなみに理屈とは、物理的な法則から分かることを指します。

「厚みのある布は、薄い布よりシワがつきにくい」

「肘を曲げると皺が寄る」

といったように、何となく素材やポーズから分かる事実を踏まえて描きます。

林檎が木から落ちるように、シワにもちゃんとその形になる理由があるのです。

知ったような口ぶりでございますが、私も物理はまだまだ勉強中の身です。
イラストって一生学べる分野ですね。

シワを描く意味とは?

そもそも、なんで服のシワなんて面倒臭いものを描かねばならんのでしょうか。

これは私の場合ですが、イラストに説得力を持たせるためだと考えています。

これは服であって、その中には人間の体がある

この情報が伝わりさえすれば、シワの表現は必ずしもリアルに忠実である必要はないと思います。

漫画やアニメの作画が良い例でしょうか。

リアルのシワと比べて、数を減らしたり線で表現したり、シンプルにしています。

それでも「これは服だ」と伝わるのは、ある程度物理的な法則を踏まえた上で描いているからです。
(敢えて物理を無視したシワを描くこともありますが)

この簡略化、一見簡単そうに見えて、実はかなり高度なテクニックだったりするんじゃないかと思います。

シンプルって奥深い。

まとめ

・とにかく実物を真似する
・上からなぞってみると分かりやすい
・完璧なシワは描かなくてよし
・物理的な法則を何となく意識する

今すぐ誰でもできるシワの描き方、いかがだったでしょうか。


本当はシワができる仕組みを理解するのが一番効率良い描き方なのですが、めちゃくちゃ難しいので、

「とにかく今目の前のイラストをどうにかしたい!!!」

という状況に使える体当たり戦法をご紹介しました。

元も子もないことを言っちゃえば、イラストに正解はありません。

なので趣味の範囲なら、適当に描こうがなんだろうが、自分が納得できれば良いんです。

それでももう一段上達したい、もっと描き方の引き出しを増やしてみたいという人は、一度シワとじっくり向き合ってみるのはいかがでしょうか。

それでは、ここまでお読みくださりありがとうございました!

この他にも、実体験を元にしたイラスト上達のヒントを発信しているので、ぜひ覗いて見てください。

⚫︎本日の落書き⚫︎

知人のTRPG探索者さん
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