イラスト依頼はいつ相談すればいい?連絡を取るタイミングを解説。

こんにちは、兎々梨です。派遣社員の傍ら副業でイラスト制作を行なっています。

SNSなどで見かけた絵描きさんなどに依頼をしたいけど、「いつ声をかけたらいいんだ…?」と迷っている方、いらっしゃいませんでしょうか。

イラストレーターさんのX(旧Twitter)のプロフィール欄を見ると「○月〜受注可能」「○月納品可」など、納期に関することは書いてあることが多いかと思います。
しかし「○件対応中」や「多忙」などとも書いてあったり、そもそも依頼を受けているかどうかも分からない様子だと、ものすごく声を掛けにくいですよね。私だけでしょうか。

あとは、そもそも希望納期が決まっていたとして、じゃあいつ頃相談すれば納期に間に合うのか?というスケジュール感覚もなかなか分かりませんよね。

兎々梨

私は普段依頼を受ける側ですが、逆の立場だったら色々考えすぎて声を掛けられないかもしれません……。いつもありがたい限りです。

ということでこの記事では、依頼を受ける側の目線から相談をするベストなタイミングを紹介します。何故そのタイミングなのかも併せて解説しますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。

大前提:人によります。
今回解説する内容は、あくまで私(兎々梨)にとってのベストなタイミングです。
人によって違う可能性は十分にありますので、考え方の一つとして読んで頂けますと幸いです。

目次

結論:早ければ早いほど良い

早速結論から入りますが、「早ければ早いほど良い」です。
依頼主、イラストレーター双方にメリットがあると思っています。逆に遅いとデメリットが大きいです。

理由がいくつかあるので、一つずつ解説します。

理由① 制作前にやることが沢山あるから

一つ目は、「制作前にやることが沢山あるから」です。

実は依頼って、思ったよりすぐ絵を描く作業には取り掛かれないんです。
ざっくりですが兎々梨が依頼を受ける場合、制作に移るまでに踏む工程はこんな感じです。

STEP
依頼の相談

まず依頼主がイラストレーターに声を掛け、依頼が可能かどうかを確認します。
依頼内容を伝えられる資料が用意できていれば、この時点でそれを送って見積もりをお願いすることも可能です。

STEP
ヒアリング

【依頼を受けている場合】
依頼相談を受け取ったイラストレーターから、見積もりを出すために必要な詳細情報を聞き出します。
そもそも趣味嗜好や量的に受注可能かどうかを確認するためでもあります。
擦り合わせる内容が多いとここで複数回メールのやり取りをするので、結構時間が掛かる場合があります。

【依頼を受けていない場合】
この時点で受注不可の連絡が来ます。

STEP
ヒアリング返信

イラストレーターからの質問に応じて、依頼主は詳細な依頼内容を伝えます。
おまかせにしたい部分があればその旨も伝えます。

STEP
見積もり額・制作スケジュールの提示

【受けられそうな場合】
見積もり金額が提示されます。兎々梨はここで制作スケジュールも併せて提示することが多いです。

【受けられない場合】
受注不可の連絡が来ます。

STEP
見積もり額の了承

【金額に同意する場合】
依頼主は、この金額でOKという旨をイラストレーターに伝えます。

【金額に同意しない場合】
金額が予算などに見合わない場合は、依頼主はこの時点でキャンセルの連絡をして全然OKです。既読スルーは絶対避けましょう。
※値下げ交渉は関係次第では可能かもしれませんが、基本的にお勧めできません(兎々梨は交渉を受け付けていません)。

STEP
入金方法の案内

見積もり金額の同意を確認したら、イラストレーターから支払い方法を案内します。

STEP
入金

依頼主が入金手続きを行います。完了したらイラストレーターに報告します。

STEP
制作開始

入金を確認次第、イラストレーターがやっと作業に移ります。

兎々梨

なっっげぇ。

ここまでお疲れ様でした。
改めて文字に起こしてみるとこうも工程が多いのかと、書きながらビビってました。依頼って双方大変ですね。
入金までご対応いただいた依頼者様にはいつも「ありがとうございます、よくぞここまで…!」という気持ちになります。

この一連の流れ、2~3日でスムーズに行けば楽なのですが、なかなかそうもいかないのが現実です。
時には文章を打つ時間の確保すらままならぬもの。全人類もっと休息の時間を与えられるべき。

そんなお忙しい中でも早めの相談を強くお勧めしたい理由は、次の内容にも繋がります。

理由② 希望納期に間に合わない可能性があるから

二つ目は、「希望納期に間に合わない可能性があるから」です。
正直これが一番お伝えしたい内容です。

例えばイラストレーター側が「4月納品可」と表記していたとして、依頼主も4月中に納品物が欲しいとします。
そして4月の上旬に依頼の相談を送ったら「今からでは間に合わない」と断られてしまった。
もしくは特急料金(=割増)でしか依頼出来なかった。なんてことがあるかもしれません。
※筆の速度はかなり人によりけりなので、可能なケースも勿論あると思います。

理由①で解説したように、制作前の工程でも結構時間が掛かります。
しかもどれくらい掛かるかは、依頼内容や双方の連絡スピードなどによって変わるので正確な予測が不可能。
その後にイラストレーターそれぞれの作業時間が掛かって来ます。

実はイラストって見た目以上にめちゃ時間かかる。1枚に数十時間掛かることもザラな世界です。
しかし人間24時間も戦っていいわけがないので週の作業時間も限られています。
そしてまた1週間が過ぎていく。納品への道のりが遠すぎるぜ!!


ということで、制作時間と相談時間は別物として認識しておくとギャップが少ないかと思います。
特に季節もの(クリスマスなど)に絶対間に合わせたいという場合は本当にお早めに、それこそ半年以上前から連絡することをお勧めします。
断られたら、依頼者側もまた別の人を探す必要が出てくるかもしれないので…!

兎々梨

私は週に1~1.5日しか作業ができないので、1点につき納品まで1.5~2カ月掛かります。
例えばハロウィン当日(10/31)までにイラストを1枚納品して欲しい場合、8月下旬までに相談〜ご入金いただければ大体可能ですが、遅くなればなるほど特急料金or受注不可の可能性が高まります。

「じゃあ納期は別に急いでないなら、いつでも良いんじゃね?」となるところですが、最後にもう一つお伝えしたいことがあります。

理由③ 制作スケジュールは先着順だから

三つ目は、「制作スケジュールは先着順だから」です。
実は依頼の相談をしているのはあなただけではないかもしれない…ということですね。

イメージとしては人気飲食店の予約販売が近いでしょうか。
ニュースで「このカレーパン、なんと3年先まで予約が埋まっているそうです!」といったような台詞を聞いたこともあるかと思います。イラストレーターのスケジュールもこんな感じです。

基本的に依頼内容が確定した人の分からスケジュールを埋めていくので、時期を見計らっていたり忙しくて相談を後回しにしていたりすると、書いてもらえるのは半年後…1年後…なんてこともあるかもしれません。

最初の結論に戻りますが、イラストレーターのスケジュールをもぎ取りに行くためにも、やはりご相談は早いに越したことはないかと思われます。

兎々梨

私はそこまでご依頼を抱えていませんが(抱えないようにもしています)、いかんせん普通に週5労働者なもので「せっかくご相談頂いたところ忍びないのですが着手は半年後で…」というケースがしばしば。

まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございました。
主題から少し逸れますが、2点ほど補足を加えます。

補足1:多忙だと相談すらできないかも

依頼を募集してそうだったのに、依頼主側から連絡しても返信が返ってこない…なんてこともあるかもしれません。

返信が返ってこない理由はこれも様々ですが、忙しすぎて返信できない、セールスの疑い、そもそも企業や知人以外の依頼を受け付けていないなど。本当に様々です。
本当はちゃんとご返信できるのが望ましいのですが、少々困った連絡が来ることもあり、イラストレーター側も選別する余裕がなかったりするかもしれません。SNSだと尚更。
なので、返信が返ってこなくてもどうかあまり気にし過ぎないでださいね。

補足2:イラストレーターが休止、引退することもある

これは依頼をする上で頭の隅に置いて頂きたいことですが、イラストレーターが常に依頼を受け付けているとは限りません。

かくいう私も私生活が最優先なので、短期〜無期限の休止を選ばざるを得ないこともあります。
継続して依頼したいと考えている人は、そういった状況もあり得ることを覚えておいて頂けると支障が少ないかと思います。
ご不便をおかけし申し訳ございませんが、何卒ご理解、ご了承いただけますと幸いです。

イラストレーターが依頼を募集しているのであれば、SNSやホームページ、ポートフォリオのどこかに詳細が書いてあるはずです。それらをよく確認した上で連絡することをお勧めします。

皆様によきご縁がありますように!

●本日の一枚●

知人のTRPG探索者さん

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