
こんにちは、そろそろ花粉の脅威に慄き始めている兎々梨です。
なんか今年は飛ぶのが早いらしいですね。勘弁してくれ。
しかも私なんと昨年に夏の花粉症も発覚しまして、一年の内半年は花粉とバトルしている者です。
インフルやコロナも相変わらず猛威を振るってますので、しっかり睡眠取ってやっていきましょうね。
さて、今回は表題の通り「イラスト料金の決め方」について書きます。
いざイラストの依頼を受けるとなった時、「いくらで受けるか?」は誰しもが悩むポイントかと思います。
私も最初はイラストの相場が分からず、価格の決め方についてネットで調べまくりました。
なんなら今も迷っています。
しかしイラストの価格に明確な基準はなく、相場を調べても数千円〜十数万円と幅が広すぎてほぼ参考にならんといった感じです。
これは困る。せめて何かしらの判断基準が欲しいところです。
ということで、この記事では私なりの価格の決め方を紹介します。
価格設定に悩んでいる方にとって、少しでも参考になりましたら幸いです。
そもそもイラストの価格とは

決め方を紹介する前に、価格の概念についてお話ししましょう。
そもそも、イラストの価格って何に対する金額なのでしょうか?
依頼主側からするとお金を出して「買う」という感覚なので、価格=制作料と思われるかもしれません。
しかしイラストは普通の売買と少し違って、制作料に加えて使用料、二次使用料といった概念があります。
※二次使用料…契約時に決めた利用範囲を超えて使いたい時などに発生する追加料金。
シンプルな物の売買と違う理由は、イラストに著作権が発生するからなのかなと思っています。
なので、正確には「買う」というより「借りる」ですね。
とはいえ、私は個人のお客様を対象にゆるっと依頼を受けている身なので、二次使用料などの複雑な価格は設けていません(法人は別です)。
なので、私のように趣味の延長でイラスト制作を始めたい方は、制作料(+諸々)という考え方で良いかもしれません。
もし大きめの案件に携わる機会があった時には、「イラストを使う行為そのものにも料金が発生する」と思い出してもらえたら幸いです。契約交渉の幅が広がるかもしれません。
価格の決め方-計算式-

私の場合、こんな感じの方程式で決めています。
時給×制作時間(+事務)=イラスト価格
時給は1時間でいくら欲しいかを設定します。
「いくら貰っていいかなんて分からんからここに来たんじゃろ!!?」という人は、最初は全国の最低賃金や、会社・バイトの時給を基準にしてみるのもおすすめです。
事務は連絡に掛かる時間分で、作業内容(相談などが多くなりそうか)を見ながら調整しています。
計算例
仮に時給を全国平均の最低賃金である1,055円(2024年10月時点)、作業時間を15時間、事務費を1,000円として計算してみます。
1,055円×15時間(+1,000円)=16,825円
こうやって具体的な金額が提示されると、「もう少し制作に時間かかりそうだな」「もう少し削ってお手頃にしようかな」など色々な視点が出てくると思います。
商用利用OKにするかどうかも検討ポイントですね。
価格を決める権利は製作者にありますので、自分が納得のいく金額に調整してみてください。
明らかに高くなりすぎた場合
「希望の時給で計算したら見るからに高くなっちゃった…今の実力じゃ売れないだろこれ…」という場合は、時給を下げるか作業時間を縮める努力をするかの2択です。
一番良い選択肢は相応に自分の画力を上げることですが、一朝一夕でどうにかなるものではないので一旦省いてます。


冒頭にも書いた通りイラストの価格に明確な基準はありませんが、イラストを売りたいのであれば買ってもらえる額まで下げるという手はあります。
逆にそこまで「絶対依頼を受けたい!!」という気持ちでなければ、もう暫しイラストの練習に時間を使うのも良いと思います。
練習ついでにその過程をSNSなどで発信していれば、それが宣伝の役割を果たしますし、通りがかった誰かを楽しませることもできるかもしれません。個人的にはこちらがおすすめです。
その他のポイント
私は上記の式に加えて、「この額なら引き受けてもいいかな」と思えるかどうかも判断基準にしています。
というのも私は生涯ずっと絵を描きたいと思っておりまして、最近は「人生100年じゃ足りんな」「時間が2倍にならんかな」としばしば嘆いている人間です。
しかしどれだけ人外を目指そうとしても、悲しいことに我々の時間は有限なのでございます。だからこそ、この限られた時間をどう有効に使うかということを常に考えて生きています。
同時に、イラストの楽しさをもっと多くの人に味わって貰えたら嬉しいなとも思っています。
自分の頭の中にしかなかったイメージが形あるものに描き起こされるって、なかなか衝撃というか感動する体験ではないでしょうか。そのお手伝いができることが兎々梨にとっての喜びです。
なので、自分の人生(時間)と依頼料金を天秤にかけて、程よいバランスを見つけるようにしています。

依頼のご相談自体はいつでも引き受けています。
イラストを稼業とすることが目標なのか、趣味の延長線として活動するのか。
優先順位によってこのポイントの考え方は変わると思います。
注意1:安くしすぎるのはNG


(内輪のやり取りではなく)本業・副業としてイラスト依頼を受ける人に向けての注意点です。
ちょっと頭の隅に置いて頂きたい点が、価格を低くしすぎることによる業界全体への負荷です。
これはほとんどの業界でも言えることかもしれません。
要は、「イラストを売りたいから売れる価格まで下げる!」とみんなでやってしまうと業界全体の価格相場が下がり、買う側も「これぐらいの値段で買えるんだな」と価値を低く見るようになります。
結果的に自分のイラストの価値が低くなり、赤字も赤字のような額でしか売れなくなる可能性があります。
巡り巡って自分にも影響が出てきてしまうんですよね。



元々安く見積もられがちな業界で悲しいであります……
少しだけ漫画イラスト制作業界に携わったことがあるのですが、作家さんへ提示する報酬額が(同じクリエイター目線からだと)やはり低く感じてしまって、常に申し訳なく思っていました。
「相場を調べても数千円〜十数万円と幅が広すぎてほぼ参考にならん」と冒頭で書きましたが、近年は誰でもネットで簡単に売買できることからか下限が輪をかけて低い印象があります。
「時給換算しても大赤字っぽいけど本当にその額でいいのかい…??」と思ってしまうケースもちらほらと。
安く販売することが必ずしも悪というわけではありませんが、ネットなど公の場で商売をするつもりならば、必要以上に自分のイラストの価値を低く見積もらないであげてほしいというのが兎々梨からの勝手なお願いです。
実際に依頼を受けてみて「割に合わないな」と思ったら、その都度料金を見直していけばOKです。
ただ売れることが正義なのではありません。
健全な等価交換、お互いがちゃんと納得している取引であることが大切だと私は思っています。
注意2:時給を理由に価格交渉はNG


これは描く側にではなく、依頼する側の人への兎々梨からのお願いです。
今回は価格決めを悩んでいる人に向けて時給をもとにした決め方を紹介しましたが、別にこの決め方が正解なわけではありません。なんなら邪道かも。
仮にイラストの料金が15,000円だったとしても、依頼内容によってはそれ以上の時間が掛かったり、逆に短い時間で描き上げられることもあります。
これがイラスト価格を決めるのが難しい理由の一つでもあります。本ッッ当に描いてみないと分かりません。ランダムです。
そもそも、本来イラストは時給で価値をはかれるようなものではないと思っています。
描き上がるのが早かったからといって、決して手を抜いているわけではありません。描き手が今まで積み上げてきた経験と知識をピンポイントで活かせた可能性があります。
あと趣味嗜好がドンピシャだったとか。やはり知ってるものは描きやすい。
ので、価格を見るときは「作者がボッタクリかどうか」ではなく「この作者のイラストに金額相応の価値を感じるかどうか」という視点を持つことをお勧めします。
価値は人それぞれなので、この金額を出してでも欲しいと思ったら買う。思わなかったら買わない。至ってシンプルです。
描き手側も、それで売れなかったら価値観の相違、もしくは自分のイラストの価値を高く見積りすぎている可能性がある。
ただそれだけのことです。
知人であろうと正当な対価は払うべきだし、逆に知人だからといって無理して買う必要も全くありません。
描く側としても無理して依頼されるのは大変申し訳ないので、お金大事にしていきましょう。先ほど書いた通り、お互いが納得していることが大事なのです。
これが自分にとっての良い使い方だ、と思えたならOKですよ。
いつもご依頼くださる皆様、大変お世話になっております!ご贔屓にしていただき誠にありがとうございます。




まとめ


私も依頼を受けてみると自分が設定した価格と制作時間が全然見合わなかったり、やってみて初めて分かることが今でも多々あります。
きっとこれからも価格設定は悩み続けますし、都度料金は見直して変更しています。
最初から「正解の価格を見つけなきゃ」と必要以上にプレッシャーを感じず、探り探りで決めていく形で良いのではないかと思います。
そして、最後に余談を一つ。
お金を頂くわけですから、相応の責任感を持って依頼に取り組む姿勢と覚悟も必要です。
正直、値段云々の前に一番大事なことです。
金銭や納期のトラブルなどをSNSでちらほらと見かけますが、気軽にネットで依頼を募集・発注できる時代だからこそ、金銭のやり取りには少なくない責任が発生することを強く意識しておくべきです。
クリエイターは信用が命とよく言われますが、私も最近実感してきました。
信用を失うのは一瞬、回復は至難の業。
状況によってはほぼ不可能です。常に誠実でありましょう。
最後に少し脅してしまいましたが、私の願いは変わらず「イラストの面白さをより多くの人に味わってほしい」です。適度に肩の力を抜いて楽しんでくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
皆様に良きご縁がありますように。
イラストは楽しいぞ〜!!!
●今日の一枚●

