
こんにちは、週休は三日欲しい兎々梨です。
私は普段依頼される側ですが、依頼する人の側に立ってみた時、毎回思うことがあります。

イラスト依頼って、心理的ハードルが高すぎません…?
知人ならまだしも、見ず知らずの絵描きに連絡を取るのはとんでもなく勇気が必要です。
声をかけられる人ってすごいな…といつも尊敬しつつ感謝しています。
連絡をするにしても、普段仕事などでこういったやり取りに馴染みがないとピンとこないですよね。
学校で教わるわけでもないので、どこから手をつければ良いかも分からないし。
ということでこの記事では、依頼される側の視点から依頼の際に必要なものや連絡のコツを紹介します。
依頼をしようか迷っている方はぜひご覧ください。
・初めてイラストの依頼をする人
・何を準備すればいいか分からない人
・依頼の流れがよく分からない人
1.依頼前にやっておくこと


描いて欲しい内容を明確にしましょう。
一番最初にして結構重要です。
依頼をしたいと思った時点で、依頼主の頭の中には理想のイラスト像がなんとなく、またはある程度はっきり浮かんでいるかと思います。
しかし描く側はそのイラスト像を全く知らない状態からスタートします。
文字通り、1から伝える必要があるのです。
ではどう明確にするかというと、まずは文字で書き出してみることをお勧めします。
キャラクターイラストであれば「どんな服を着ているのか」「どんな性格なのか」「どんなモチーフを取り入れたいのか」「テーマカラーは何色か」などを箇条書きで書き出してみましょう。
この内容を描く側に伝えることになります。
仮に理想像が超フワッとしていても「これだけは取り入れたい!」という要素は伝えられるようにしておきましょう。
それだけで、描く側も求められているイラスト像をなんとなく感じ取ることができます。
2.用意しておくもの


「資料」です。
資料といってもガチガチに丁寧に作る必要はなく、あくまで描いて欲しい内容を伝えるためのものです。伝われば良いのです。
この資料を元に、描く側は下記の点を検討します。
・見積もりの金額
・制作スケジュールを確保できるか
・そもそも描けるか(苦手分野や絵柄的に)
最低限【1.依頼前にやっておくこと】で書き出したような文章に加え、参考になる画像なども用意しておくと、依頼の相談が非常にスムーズに進みます。
イラストレーターによっては、「参考画像が無い場合は追加料金が発生する」と設定していることもあります。
それだけ画像は参考になる情報なので、可能であればぜひ画像も一緒に送ってみてください。
※個人的にはイラストより写真多めがおすすめです(イラストだとその作風に引っ張られてしまうので)
3.見積もり依頼を送る


描いて欲しいものがまとまったら、いよいよ連絡を取ります。
イラストレーターによって連絡方法が異なるので、SNSやホームページを確認しましょう。
最初のメッセージに入れるべき内容は下記の6つです。
・簡単な自己紹介
・作品をどこで見つけたか、どんな作品を見ているか
・依頼をしたいと考えている
・依頼内容
・見積もりの検討依頼
・結びの挨拶
ちなみにこの内容を書く意味はこんな感じです。
・簡単な自己紹介 →マナー(依頼主が何者か説明)
・作品をどこで見つけたか/どこに惹かれたか →こういうテイストの絵が欲しい
・依頼をしたいと考えている →意思表示
・依頼内容 →見積りに必要な情報共有
・見積もりの検討依頼 →依頼は可能そうでしょうか?
・結びの挨拶 →マナー
上記の内容を踏まえてさえいれば、メッセージ内容が原因で無視されることは少ないのではないかと思われます。
イラストレーターによっては「法人の依頼以外は受け付けていない」という人もいるので、ホームページなどをよく確認することをお勧めします。
【例文】見積もり依頼の書き方
見積り依頼の例文をご用意しました。コピペなどご自由にお使いください。
〇〇様
初めまして、【※依頼主名】と申します。
突然のご連絡失礼いたします。
【※作品掲載場所】で〇〇様のイラストを拝見しまして、
絵柄にとても惹かれました。
可能であればLive配信で使用するキャラクターイラストを
依頼させていただきたいのですが、
現在は依頼の募集はされてますでしょうか?
大まかな依頼内容は下記の通りです。
◼︎依頼内容
・キャラクター全身×1(パーツ分けは不要)、表情差分×4
・使用用途:配信活動とそれに付随するもの(SNSアイコン、グッズ制作など)
※詳細は添付ファイルにまとめましたので、そちらをご覧くださいませ。
お忙しい中恐縮ですが、お見積もりをご検討いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
【※依頼主名】
※「もし兎々梨が実際にメールを送るとしたらこう書くかな」という気持ちで書いているので、ご自由に修正・編集をお願いいたします。
※より詳細な依頼内容が書かれたファイルをメールに添付する想定で書いています。


4.まとめ


今回は依頼前〜見積もり依頼までの流れをざっくりと解説しました。
依頼をする上で重要な視点は、相手は何も知らないということだと思います。
何を描いて欲しいのか、何に使いたいのか、特に知り合いでもない場合は依頼主がどんな人なのかすらも分かりません。
依頼をする上で何かに詰まった時は、「もし自分が依頼される側だったら?」と考えると解決の糸口が見つかるかもしれません。



兎々梨の場合
見積り依頼で抜けている情報があったとしても、その際は兎々梨から確認させていただきますのでご安心ください。
絵を描きたい人、書いてほしい人に良きご縁がありますように!
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
●本日の一枚●

